みなさんは石取祭をご存知でしょうか?
石取祭は日本一やかましい祭と言われています。
そんな祭が三重県にありますので紹介させていただきます。
石取祭りとは?
桑名市の春日神社を中心に行われるお祭りです。
2007年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年には山・鉾・屋台行事としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。
毎年8月の第1土曜日の24:00から始まります。
各町内が保有する祭車に取り付けた太鼓や鉦を打ち鳴らし、町内や春日神社へ向けて練り歩く桑名の夏の風物詩の一つです。
一斉に叩く太鼓や鉦の音はかなりの迫力があり、見る人を圧倒させます。
やかましくて大丈夫なの?
石取祭のことを色々話したり、実際に見にきてもらったりすると、必ず聞かれるのがこの質問です。
「夜中にも叩くってことは、めっちゃうるさいよね。そんな中でも寝られるの?」
だって『日本一やかましい祭』ってキャッチフレーズあるくらいの音量ですから、誰でも気になりますよね。
カラオケボックスで大音量で歌っている友人の隣で寝てしまう人なんて、不眠不休でレポートを書き上げた学生さんくらいです。笑
さて、本題に戻りますが、その地域に住んでいる人にとって、実は『子守唄』なんです!
生まれた時からずっと太鼓と鉦の音を聴いているので、石取祭に参加する地域の住人たちにとっては聴くと懐かしい気持ちになるのでしょうね。
慣れもあると思いますが、初めて見に来る人は耐性ができていないと思うので、ちょっと離れた宿を取ることをオススメします。
石取祭の見どころ。
石取祭の見どころは、やっぱり『渡祭(とさい)』です!
最終日の日曜日は『本楽(ほんがく)』と呼ばれ、事前に御籤占式(みくじうらないしき)で決められた順に春日神社の御神前で、お祓いをしてもらいながら太鼓や鉦を勢いよく打ち鳴らし、その演奏を神様へと届けていきます。
ここの場で1番に太鼓を叩くことを1番太鼓と言い、石取祭をしている人にとって1番太鼓を任されることはとても名誉なことなのです。
町内によって1番に叩ける人が違いますが、町内の長である祭事長か青年会の会長であることがほとんどです。
町内によって太鼓と鉦のリズムや掛け声、着ている半纏や浴衣のデザインなどが違うので、そこにも注目してみると一味違った祭の面白さを感じることができると思います。
ちなみに掛け声は「コラサー」「ソーリャ」「ソリャソリャ」「ホイ」などなど・・・町内によって様々な点で文化も違うのです。
おわりに
太鼓や鉦の迫力を体感するだけでなく、各町内の違いや祭人の情熱を感じに、今年の夏は桑名市へ足を運んでみてはいかかでしょうか。
桑名石取祭保存会公式ホームページ
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